12月5日 勝央苑の職員研修で腰痛予防の講習を行いました。近隣の他の施設での研修の依頼もお受けいたします。研修をお考えの方おられましたらご検討ください。
※社会福祉法に基づく地域貢献事業の一環のため、無償での取り組みとなります
12月5日 勝央苑の職員研修で腰痛予防の講習を行いました。近隣の他の施設での研修の依頼もお受けいたします。研修をお考えの方おられましたらご検討ください。
※社会福祉法に基づく地域貢献事業の一環のため、無償での取り組みとなります
「地域の健康づくり事業」のfacebookページを作成しました。活動の報告や情報発信をしていきます。よろしくお願いいたします。
社会福祉法人 勝央福祉会では、これまで地域貢献活動として地域の介護予防事業など様々な活動を行ってきました。地域の方に取り組みを分かりやすくするために「地域の健康づくり事業」という名前で引き続き地域貢献活動を行っていきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。
講師派遣や体操指導など、依頼希望がある場合には勝央福祉会までご連絡いただければと思います。
これまで、5回に渡って、筆者(派遣者)の災害支援の活動について記載いたしました。お読みいただいた方、ありがとうございます。活動を振り返ってみたいと思います。
筆者は岡山県の3つの大きな川の一つである旭川のそばに住んでいます。今回の豪雨災害の際には幸い被害はありませんでしたが、一番雨のひどかった夜、テレビの避難情報とインターネット川の水位の情報を見て、「この川も越水の恐れがあるから避難所に避難しよう」と決めました。一晩を体育館の中で過ごし、避難所の過酷さを少しながら身をもって体感しました。夜の間、体育館に避難されている方々から、「うちは床下まで浸水した」、「畑や田んぼが水浸しだ」などと聞き、ただ事ではないと感じました。
そして、私は一晩を過ごして私は無事に帰ることができましたが、そこで目の当たりにしたニュースで目を疑いました。自分の知っている場所がこのような水害に合うなんて…。私は「リハビリテーション職として支援の要請があれば、参加したい」と考えていると、岡山県の役員さんからメールが回ってきました。幸い仕事の調整がつけていただくことができ、仕事の合間に多くの支援を行いました。
災害支援について岡山県のスタッフは初めてのスタッフが多く、私もその中の一人でした。手探りでいろんな方に支えられ、活動を行ってきましたが、課題もたくさんあったように感じます。専門職としての支援活動が終わり、今はまた日常の生活の中にいます。私は災害支援を本業をしている訳ではないので、日常の業務に戻ると、あまり考えなくなってしまいます。でも、ニュースを見たりすると、胸が痛くなり、この経験をどう活かすべきか、自問自答してしまいます。
被害に遭われた方のご冥福と、いち早い復興、そして自然災害の多い日本で、今後の災害被害が小さくなるような仕組みづくりが進むことを切に願っています。ありがとうございました。
以下は、筆者(派遣者)が岡山県理学療法士会の会報ならびにJRATの活動報告書に掲載するために、調整本部の活動についてまとめたものから最後に記載したものです。転載いたします。
4)課題ならびに改善の視点
私達岡山県のスタッフの活動は、県外のJRATの支援が入るまでは手探りでの活動だったように感じます。訓練を受け活動経験のある方に関わっていただいたことで、情報の整理もしやすくなり、今後の見通しも考えられるようになりました。改めて平時からの準備、訓練の重要性を感じました。今回岡山県内の多くのスタッフが関わったので、それらの経験を活かし更なる体制づくりをしていく必要があるのだろうと考えます。
最後に、今回の豪雨によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと当時に、一日も早い復興と、被災された方々のご安心をお祈り申し上げます。
<岡山県理学療法士会の会報より>
前回、調整本部の移行のご紹介をしました。災害発生から3週間から1月後くらいの時期は、医療班が徐々に地元支援者や地元の医療機関に代わり、そしてリハビリテーションや保健師、福祉の関係者が被災者を支援していました。そして、その後は徐々に避難者はみなし仮設住宅(既存の公営住宅や集合住宅などを使用するもの)への移住や、仮設住宅の入居に向けての準備が行われていきました。
これまでの災害後の支援の課題として、避難所から住宅に移住した後の支援の必要性が認識されていました。避難所では体操をして体を動かしていたり、他の人と話をしていた人も、仮設住宅に移るとこれまでの近所付き合いのない住居に住むこととなるため、活動の量が低下したまま生活を送る可能性が高くなります。活動の専門家としてリハビリテーション職は、他の専門職との情報共有を入念に行うように心がけました。
JRAT、岡山県のリハビリテーション専門職の団体としての活動は8月までは毎日活動していましたが、9月には週末のみの活動となり、10月いっぱいで活動終了となりました。
以下は、筆者(派遣者)が岡山県理学療法士会の会報ならびにJRATの活動報告書に掲載するために、調整本部の活動についてまとめたものからこの時期について記載したものです。転載いたします。
(3)JRAT調整本部業務移行後(8月14日、15日、9月1日、2日)
備中保健所の本部は8月8日に閉鎖となり、調整本部は倉敷リハビリテーション病院内の活動本部に併合し、他の支援団体との情報共有の場は、倉敷保健所内で夕方のみ集まって会議を行うこととなりました。特別な対応が必要な場合は随時各支援団体に電話にて対応しました。
この頃から今後の仮設住宅の話や避難所の統合や閉鎖の話も増えてきました。要支援者は避難所を出る事でこれまでの誰かの見守りや支援があった環境からそうでない環境に変わっていくことが想定されました。これまでの災害の教訓から、避難所から出られたら支援は終了ではなく健康維持のためにはその後の支援も重要であるということをリハビリ職から発信することが求められました。全体の支援量が縮小していく中、要支援者への対応が適切に地域に引き継げているのか確認、行政の保健福祉関係や住宅関係の部署への連絡調整が必要でした。
前回、調整本部のご紹介をしました。ここでは、災害発生時に支援を行う多くの団体との連絡調整を主に行います。災害発生直後から支援団体、チームが増えてきて、発災後1週間から2週間がピークになります。当法人の職員が参加した倉敷市の災害でも同様の経過でした。
その後は災害支援チームは医療班を中心に徐々に撤退してきます。これには理由があります。被災地の早期の復興のためには、復旧した地元の医療機関で地元の医療従事者に業務をおこなっていただく必要があります。災害時の特別な状態で支援を続けていると、地元の医療従事者にとっては仕事がなくなってしまいます。住民も支援に慣れてしまうと、撤退する時のひずみが大きくなります。タイミングを計るのは難しいようですが、2週間を過ぎると実際に徐々に支援チームは撤退し、それに合わせて調整本部も業務の見直しが必要な状態になりました。リハビリテーションに関しては、避難所の支援体制が変わる時期であることと、生活不活発病が顕著になることで多くのスタッフが活動を行いました。
『大規模災害リハビリテーション 対応マニュアル』医歯薬出版,2012より引用
以下は、筆者(派遣者)が岡山県理学療法士会の会報ならびにJRATの活動報告書に掲載するために、調整本部の活動についてまとめたものからこの時期について記載したものです。転載いたします。
(2)調整本部活動中期(7月24日、25日、8月2日)
7月24日の業務時までに、倉敷市にある備中保健所にクラドロが移転、名称が「県南西部災害保健医療活動調整本部」に変更となっていました。これまでクラドロの範囲は主に倉敷市中心でしたが、被害が総社市にもまたがっているため、双方の連携を深めるためでした。その頃には避難所の生活は安定してきて徐々に医療支援が撤退し、本部内は20名程度で雰囲気も穏やかになってきました。この段階でようやく県外のJRATの支援が入り、今後の長期的な展望などの助言をして頂きました。この頃の1日の動きは、朝、本部内での情報共有の会議に参加し、その後、JRATの調整本部の業務整理等を行いました。避難所での医療ニーズも少なくなるとともに、更に他の支援団体も撤収が進み、8月2日には備中保健所での調整本部業務は午前半日で、午後から倉敷リハビリテーション病院内の活動本部で業務を行いました。
この時期では行政保健師や行政の避難所管理担当者との関わりが多くなりました。支援団体の減少により情報共有の頻度も徐々に減ってくるため、情報交換の漏れがないかをこちらから意識的に確認するといった行政への積極的な関わりが求められました。
施設に来られた方、お気づきでしたか?
勝央苑の照明が10月後半から蛍光灯からLEDに変わっています。従来の蛍光灯よりも電気代も安く、長持ち、しかも明るいという3拍子揃った優れものです(決して電気店の回し者ではありませんよ…)。ホームページではなかなかうまく明るさをお伝えできないのが残念なところです。ぜひ、勝央苑にお越しの際は、これまでよりも明るくなった照明にも少し注目していただければ幸いです。
「福祉会NEWS」に新しい記事ができました。
他職種連携研修会に参加したことを紹介しています。→ こちら
10月30日(火)勝央町総合保健福祉センターで開催された勝田郡医師会主催の他職種連携研修会に参加しました。勝央福祉会からは3つの事業所より3名が参加をしました。今回の研修会は「見える事例検討会」というもので、ホワイトボードに色とりどりのペンで事例の情報を整理して書くことで、参加者全員で視覚的に情報共有しながら検討を進めていくというものです。一緒にボードを見ながら意見を出し合うことで自然に他職種との連携が進んでいきます。
今回の参加者は約50名で、5つの事例をそれぞれのグループに分かれて検討しました。提供してもらった事例は「関わりが難しい」と提供者が悩んでいる事例が多かったのですが、みんなで話し合うことで、前向きな意見が出て、今後の関わりのヒントもたくさんありました。事例を検討しながら、参加した私達にも多くの学びと気づきのある有意義な会となりました。
(画像には個人の内容が含まれるため、一部を加工した上で掲載しています)